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化粧品OEMでとにかく安く化粧品を作るには?

化粧品OEM/ビジネスの豆知識

2022.09.20

化粧品OEMのロットとは?

 化粧品OEMのロットとは、OEM 会社が一度に生産する製品の数量を指します。 化粧品を作りたい方の多くが、できるだけ少ないロットでの生産を望まれていると思います。商品が売れ残り、在庫になるリスクを避けたいからです。  

 ここで大前提として知っていただきたいのが、小ロットで製造できる OEM 会社はありますが、かなり限られた数になってきます。容器の選択肢も狭く なるので、思っていた商品からはかけ離れてしまう可能性が高いです。 また、小ロットになればなるほど、製品単価が高くなるということがよくありま す。

 例えば、ロット100 個の生産を頼むとすると、ものにもよりますが、1 個あ たり1,000 円以上かかってしまう場合があります。こうなると、商品価格を高 く設定せざるを得なくなり、結果的に売れずに在庫となってしまうケースもあ ります。  現実的な経済ロットとしては、1,000 個以上になります。製品や OEM 会社 によっては 3,000、5,000 が最低ロットとなることもありますので、はじめに 確認したほうがよいでしょう。

 

 

 

化粧品OEMで製品単価をとにかく安くするには?

 ロットはある程度数量が必要だということがわかりました。しかし、できる だけ総額を抑えたい方が大半だと思います。製品単価を安くする方法として、いくつかのコツがあります。それらをご紹介しましょう。
 
 
 
① 既存容器にラベルやシュリンク
 
 まず、化粧品にかかってくる費用として、中身以外に容器や化粧箱などの 外装があります。これが思っている以上に高いため、私が担当しているお客さまでもびっくりされる方が多いです。 そこで、なるべくそのパッケージにかかる費用を抑えるテクニックとして、容器メーカーの在庫にある容器に、印刷ではなくラベルを貼るという方法があります。「安っぽくなるのではないか」という心配がある思いますが、これにもコツがあります。できるだけラベルデザインをシンプルにすることと、色数を極力少なくすることです。 これらの方法で、より洗練された外観を作れます。  容器もサンプルをなるべくたくさん取り寄せて、質感などを吟味し、高見えするものを見つけます。 また、容器形状や機構が複雑であればあるほど、容器自体の単価も上がります。可能であれば、なるべくシンプルな形状の容器を選ぶようにしましょう。
 
 
 
② 容量を少なくする
 
 もともと希望している容量の変更が可能であれば、中身容量を減らすこと でコストダウンできる可能性があります。 例えば、250ml サイズで検討していたものを 100ml にするとか、100ml サ イズのものを 50ml、30ml にするなどです。 これは競合他社の状況によっても変わってくるとは思います。もし、そこまで影響がなくサイズダウンできるのであれば、中身を減らすことで単価を下げられます。もし、容器も平行して検討しているのであれば、サイズダウンした容器容量についてもチェックしておきましょう。 具体的には、検討している容器のサイズごとに見積もりを依頼し、価格を比較するのがよいでしょう。処方 ( 含まれる成分の配合 ) によって価格が大きく変わる場合もあれば、ほとんど変わらない場合もあるので、一概には言えませんが、製造コストを検討する上ではやっておくべきでしょう。
 
一般的には主成分の大部分が水の化粧水は、容量による価格は変わらない のに対し、油分成分の多いクリームなどは変わりやすいです。 ただし、成分の仕様があまり固まっていない段階での見積もりは OEM 会社 があまりいい顔をしない可能性もありますので、注意が必要です。
 
 
 
 
③ 既存の処方をもとに開発を行う
 
 
 
 OEM 会社ではもともと複数の処方を持っています。レシピのパターンみたいなもの、といえばわかりやすいでしょうか。 辛口ならコレ、甘口ならこのパターンで…という感じです。 化粧品においても同様に、ベースとなる配合パターンがあらかじめ用意されていますので、その中からイメージに近いものを選択し、そこに一部訴求成分を追加したり、香りをあなた好みのものに変更したりしていきます。
 
 この方法を採ることで、開発費用を抑えながら、開発スピードも早めることが できます。 イチから処方を開発すると、多くの場合、安定性試験が必要になります。温度条件や光条件で長期間安定した状態を保てるか?などを測る試験です。 試験に要する期間は早くても 3ヶ月、時間がかかると半年以上要することも あり、無視できない期間です。 既存の処方を採用する場合はこの安定性試験を既にパスしており、いちから 処方する場合と比較して、開発期間を大幅に短縮できます。 また、微量の成分添加であれば、安定性試験なしで商品化が可能です。 こうした点を踏まえ、処方を決める前に、ベースサンプルをいくつか紹介して もらえるか確認してみるとよいでしょう。

 いかがでしたでしょうか?最初はどうしてもコストを抑えてスタートしたいという方が大半だと思います。上記でご紹介した方法をご参考にしていただいて、できるだけ費用をおさえた化粧品開発を勧めていただければと思います。

 

 

 

 

 

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