化粧品OEMコンサルタントとして
2021.11.25
はじめに私が化粧品業界に入ったきっかけと、渡り歩いてきた化粧品会社のこと、そして今現在携わっている化粧品OEMコンサルとしてのお仕事について書きたいと思います。
化粧品業界に入ったきっかけ
大分の田舎から関西の大学の理工学部化学科に進学しました。研究室では有機合成をやっていましたが、バイトや遊びに夢中で真面目とは言えない学生生活でした。
就職活動では、化学系メーカーに絞って活動をしていましたが、正直この会社に入りたいと思えるところになかなか出会えなかった気がします。さらに就職氷河期真っ只中だった当時は、なかなか内定ももらえませんでした。そんな中、ふと見つけた大手化粧品会社の募集。自分も使っているブランドの会社でしたので、とても興味がありダメ元で受けることにしました。
親も教授も先輩も友人も、もちろん自分も全く期待していなかった結果、なんと合格。内定ゲット。私は、その会社の品質管理部門で働くことになります。
化粧品会社での日々
大手化粧品メーカーにて、はじめは医薬部外品の主剤分析をやっていました。主剤とは、有効成分のことで、美白成分や育毛成分などのことです。HPLC、GC、薄層、ICP、IR、NMR…etcといった各種機器分析は一通り取り扱えるようになりました。微生物のことや化粧品の物性なども仕事をとおして学びました。大手の会社でも、トラブルや問題が多くあります。そこをどう解決して、今後同じことを繰り返さないように仕組みに落としていく過程も、とても面白い経験でした。
仕事の幅を広げたいと思ってきた頃、様々なプロジェクトに抜擢されるようになりました。社長直下で一定期間篭って働いたこともありましたし、品質部門の代表として、新製品の会議や、品質に関わる会議に出席することも多くなりました。薬事法や化粧品の基礎をしっかりと叩き込んでもらったと思っています。
化粧品OEMベンチャー会社で化粧品部門を立ち上げる
大手化粧品会社を結婚退職後、もう1社大手化粧品会社を経て、小さなアロマオイル通販会社に就職しました。なぜその会社に入ったかと言うと、化粧品事業立ち上げのための総括製造販売責任者を探していたからです。不安も少しはあったけど、面白そうだなと言う気持ちの方が大きかったです。
入社してからのことは、また、別記事で書こうと思いますが、手探りのまま化粧品製造販売業許可、化粧品製造業許可を取得。自社ブランドコスメの製造販売を開始。OEM受託製造を開始。オーガニック認証取得。などなど、盛りだくさんな経験をしてきました。当初は1年で1000万円を売り上げ、最終的には1億円まで売り上げが伸びていきました。
私にできること
小さな化粧品OEM会社で、一人で化粧品事業を立ち上げ、なんとか売り上げを作ることができるまで、とにかく何でもやりました。
・受注から製造、品質検査、出荷判定までの一連のシステム構築(Filemaker)
・製造、品質検査(はじめは自分で化粧品を製造して、自分で合否判定まで)
・商品開発(主にナチュラルコスメ)
・処方開発(主にナチュラルコスメ)
・化粧品OEMコンサルティング営業
・化粧品製造販売業、製造業許可取得
・薬事のライティングチェック
・海外からの原料直接輸入取引
・・・・etc
こんなに色んなことを経験させてもらった前職の社長には本当に感謝しかないです。
化粧品OEMコンサルタントとしてやっていきたいこと
これまで化粧品業界にて幅広く培った経験や知識を、世の中に還元していきたいと思っています。そして、化粧品を開発する楽しさや、化粧品のもつ魅力を少しでも多くの方に伝えていきたいです。
現在、主に化粧品を初めて作ってみたいと思ってる企業さまや個人さまに、一からヒアリングし、OEM会社とのコンタクトや、最終的に商品化するところまでサポートをする仕事をしています。また、化粧品会社を立ち上げたい、化粧品の業許可取得したいという会社さまには、私の経験とノウハウを生かしてアドバイスさせていただいています。
その他、最近は化粧品に関するメディア記事の監修のご依頼をいただき、化粧品の専門家としてコメントさせていただいています。
今後も化粧品OEMコンサルとして、経験値を積み、ニッチな商材や困難な案件にもご対応できるよう精進していきたく思っています。また、当社に化粧品の企画をご依頼いただく機会があれば、そのようなお仕事にも携われれば幸いです。
ちょっとした、化粧品の疑問などよかったら投げかけていただければ、お答えいたします。
今後ともどうぞよろしくお願いします。