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酸化亜鉛フリーと毛穴の関係

コラム

2024.09.18

こんにちは!最近、クライアント様や、監修しているメディア担当の方に、酸化亜鉛フリーと毛穴の関係ついてご質問いただくことが多いので、こちらに私の見解を書かせていただきます。

酸化亜鉛が肌に与える影響について

まず、酸化亜鉛がお肌にあわない方が増えていて、酸化亜鉛フリー処方が流行っていることについて。

酸化亜鉛は肌にあわない可能性はある理由としては以下の2つがあげられます。

①金属アレルギー
②皮脂と吸着して毛穴に詰まりやすくなる
 
①金属アレルギーについて
酸化亜鉛はイオン溶出する(汗に溶ける)性質があり、その点で金属アレルギーの懸念があります。
しかし、金属アレルギーを起こしやすい金属といえば、ニッケル、コバルト、クロム等がほとんどで、
亜鉛は少数派ではないかと予測しています。
よほど、亜鉛に限定してトラブルがあったり、金属アレルギーが元々ある方は気をつけるべきですが、今までそのようなトラブルがなかった方は、過度に気にしなくて良いでしょう。
 
 
②皮脂と吸着して毛穴に詰まりやすくなる
このメカニズムを解説します。
酸化亜鉛は皮脂の中のオレイン酸などの脂肪酸と結合して脂肪酸亜鉛という固形物に変わります。
これにより皮脂崩れしにくくなるメリットがあります。ファンデーションなどは、この特性を生かした処方設計がされていることが多いです。
しかしこの作用が逆に毛穴に詰まりやすくなるという懸念から、最近、酸化亜鉛を避けている方が多いようです。
さらには、化粧品成分に詳しいインフルエンサーがSNSで酸化亜鉛フリーについて、煽るような記事や投稿をしていた時期があり、これに反応されている方が増えているようにも見受けられます。
 
しかし、酸化亜鉛が肌にあわないかどうかわからない状態で決めつけるのはちょっと待ってください。
酸化亜鉛で肌荒れを起こしていると思われている方の中には、メイクや撥水性の高い日焼け止めを落としきれておらず、
それが肌荒れや毛穴詰まりの原因になっていることも考えられるため、まずはクレンジング方法を見直すことも対策かと思います。
 
 
以上のように、酸化亜鉛には上に述べたような性質がありますが、全ての人に影響が出るということはありません。
酸化亜鉛は、一般的に広く使われている安全性の高い成分ですので、過度に避けてしまうと、コスメの選択肢が狭まり、楽しめなくなってしまいます。
 
 
最近は撥水性の高い、落としづらい日焼け止めやメイク用品も多く、まずはきちんとクレンジグできているかを確認してみましょう。
私個人的には、自分に合ったクレンジング方法を見つけることが、美肌への一番の近道だと思っています。
それほど、クレンジングは奥が深く、非常に大切です。
 
 
 
ぜひ、みなさんも成分に囚われすぎず、自分にあったクレンジングとスキンケアを楽しく見つけてみてくださいね。
 
 
 
 
 

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